Q05: 波形制御機能の必要性
レーザ光を出力する波形でPeak Power設定が最適化されていないと、材料によってスパッタやポロシティ等の溶接異常が発生する事もあります。
そのため、材質に応じて波形制御を行い、レーザ発振波形を変化させ入熱をコントロールする事により理想的な溶接を行います。
また、レーザ溶接条件幅の広い加工が容易な材料には、管理がシンプルな矩形波(波形制御無)を用いた方が便利な場合があり『必ず必要だ』とも言えないのが現状です。
結論:難しい溶接には『波形制御(有)』、簡単な溶接には『波形制御(無)』で良いかと思います。
(経験的感覚になりますが、波形制御を使用しているお客様は約50%程度です)
スパッタ = 溶接時の衝撃で材料が飛散してしまう現象
ポロシティ = 溶接後、ナゲット内部に発生する小孔(小さな空洞)
【 イメージ図 】
波形制御の効果を確認 |
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対象ワーク:アルミ合金(突合せ溶接) 必要エネルギー=4~6J
写真上側材料5052番 t=0.5 mm
写真下側材料1000番 t=0.5 mm
結論:難しいとされる溶接材料の組み合わせは、適正な波形を作る事が重要
【 波形制御無 】 【 波形制御有 】
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